3.7.3 列車毎、車両毎の輸送力と旅客需要 各列車、各車両において、輸送力と旅客需要が均衡しているかどうかを調べるために、各駅における車両毎の乗車人数と混雑度(到着時)の関係を複数の列車に対して調査した。調査結果の一例を図3.7−3に示す。 なお混雑度の分類は、映像データに記録される列車到着時の車内の様子を目視で分析し、5段階に分類した。 5段階分類の基準は以下の通りである。(P110 *3−1参照) 混雑度100%:定員乗車(座席に着くか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまりゆったり乗車できる。) 混雑度150%:肩がふれあう程度で新聞は楽に読める状態 混雑度180%:体がふれあうが、新聞は読める状態 混雑度200%:体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める状態 混雑度250%:電車がゆれるたびに身体が斜めになって身動きができず、手も動かせない状態 図3.7−3より、列車毎、車両毎の混雑度及び、乗車人数にはばらつきがあり、さらに混雑度の高い列車や車両に、他の列車、車両と比較して多く乗車する場合が存在する事がわかる。
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